
店主の岩尾です。
本屋として、読書する場所を用意したい、
という思いから
書店内のカフェは読書専用のカフェにしました。
カフェ利用者用に、お席での「閲覧用の本」の本棚も作りました。
僕の蔵書もあるし、他にもたくさんご用意しました。これからまだまだ増やします。
珍しい本もあって全て非売品ですがお席でご自由にお読みいただけます。
もちろんご自身でお持ちになった本を読んでいただくことも可能です。
ご購入前の「販売している本」はお席にはお持ち込みいただけませんが、カフェ利用者限定で、「当日買取」という新しい仕組みを作りました。ご購入された当日中は、古書は基本的に90%の買取査定をします。
おひとり用のお席しかございませんので、
ご歓談目的のカフェのご利用はできなくなります。
おふたり以上でご来店の際は
それぞれ別のお席でお楽しみください。
ひとり席、隣り合って読書。
そんな友人、カップル素敵です。
アームチェア、ソファ、デスク、お好みのお席で
存分に読書の時間をお楽しみください。
正直に言って、みなさまに受け入れてもらえるかどうか、これまでのようにたくさんの人が席を埋めてくれるお店になるかどうか、とても不安です。
それでも本を扱う者として、これから必要なものは特別な「読む空間、読む時間」だと信じて。
人が本を読んでいる姿がとても好きです。
柔らかくリラックスしている人も、
固く集中している人も、
とにかく静かに、ひとりで読んでいる、
そんな姿が好きです。
本を読む人の姿は石原吉郎のいう「花」みたいに感じられることがあります。
そんな花がこの小さな店内に咲き乱れている、そんな景色を作りたいです。
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石原吉郎「花であること」
花であることでしか
拮抗できない外部というものが
なければならぬ
花へおしかぶさる重みを
花のかたちのまま
おしかえす
そのとき花であることは
もはや ひとつの宣言である
ひとつの花でしか
ありえぬ日々をこえて
花でしかついにありえぬために
花の周辺は的確にめざめ
花の輪郭は
鋼鉄のようでなければならぬ
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